NJSSに登録して1か月弱で落札、将来の目標は入札資格のランクアップ――株式会社マルエイ工務店様

2023年02月20日

株式会社マルエイ工務店様は、住まいのリフォームと増改築を手掛ける大阪府門真市の工務店です。創業は2001年、社長の立石英二様が個人事業主の頃から20年あまりの実績があります。入札の案件探しは社員の担当。日々NJSSで新着情報を確認しています。入札できる案件があれば社長に情報を渡して見積もり以降の流れを進めます。

既に落札した案件は2ヶ月弱で13件。今後は案件管理機能を活用して、タグを色分けして傾向を分析しながら案件を増やしていきたいと考えています。NJSSの導入から落札までのノウハウを立石社長と社員様に伺いました。

社  名  株式会社マルエイ工務店
事業内容 増改築・リフォーム全般
設  立  2022年2月
U R L  https://marueireform.com/

入札に踏み出せたアドバイス、印象に残った「随意契約」の言葉

かなり前から入札に興味はありましたが、きっかけがありませんでした。個人事業主の時には個人宅の案件がメインでしたが、2022年の秋頃、入札をやってみようと思い立ち、お世話になっている(行政書士法人コン・トラストの)行政書士さんに相談。入札参加資格やNJSSについて聞いたことが入札を始めたきっかけです。

最初の頃には、入札は複雑というイメージがありました。懸念していたのは、民間の業務と入札案件を並行して小さな会社でも成果を出せるのか?という不安です。しかし、入札アカデミーの担当者から「大丈夫ですよ」と励まされ、入札自体について詳しく教えてもらいました。丁寧なサポートが安心につながりました。

入札の経験がない会社でも成果を出せるのかという不安に対しては「随意契約」という言葉が印象に残っています。

多くの会社が応札する競争入札の方法ではなく、特定の相手を選ぶ随意契約になると、直接見積の依頼をいただけます。少額の工事であっても、発注側と受託側の双方にメリットがあります。そもそも随意契約という存在自体を知らなかったので、入札に対する印象が変わりました。

最初は入札に慣れていなくても、最終的に随意契約で発注機関に声をかけてもらう関係構築を目標にしている企業もあるということを教えてもらったことから、目標に向かって小規模案件から少しずつ実績を積み重ねていけば、いずれは随意契約に繋がるというマイルストーンが見えました。

*随意契約…国、地方公共団体などが競争入札によらずに任意で決定した相手と契約を締結すること、及び締結した契約をいう。

入札アカデミーの膨大な情報量と丁寧なサポート

NJSSを選んだ最大の決め手は、自分たちでは探せないぐらい大量の案件情報を取得できること。入札初心者でもあらゆる情報が手に入れられる利便性が大きなメリットでした。

リフォーム専門の工務店のため改修工事等の案件をみつけたかったので、実際に入札アカデミーを利用して、求めていた工事系の案件があると分かり大きな期待感がありました。

さまざまなキーワードを設定して探したところ、京都の舞鶴に内装解体や運搬の案件があることを知り「ああ、こういう案件もあるのか」と視野が拡がりました。ただし、場所が遠いため入札の候補には至りませんでした。

NJSS導入前の入札アカデミーや、NJSS導入後のキックオフミーティングでは、NJSSの担当者による丁寧なサポートが印象に残っています。全然知識がないまま、長文の工事概要書や仕様書を見ていると、最初は戸惑いました。どこをどのように読めばいいのか、まったくポイントがわかりませんでした。ところがミーティングを3回ぐらい重ねるにつれて、専門用語がわかってきました。案件内容を即座に読み取れるということが、力強い自信につながりました。

最初の落札案件は、全省庁統一資格での内装工事

現在、落札できた案件は13件です。13件も落札できるとは、まったく予想していませんでした。入札による売り上げは、およそ250万円になります。

最初に入札したのは、2022年の12月に全省庁統一資格での内装工事の小規模案件。NJSSを利用し始めて1か月弱のことでした。それ以降、発注機関から直接小規模案件の見積依頼をいただいています。また、大阪府と大阪市に1件ずつ落札できました。とんとん拍子とはいえませんが、新着案件メールや検索から手探りで落札の実績が増えています。

落札の秘訣としては、実際に電話をして落札金額を聞いてみるなど、ネットで入手できない情報を取得すること。特に見積りの費用は大切です。直近では、大阪府の高等学校のトイレを洋式化する案件を、NJSSの過去のよく似た案件の落札価格を参考にして落札できました。見積もり金額を精査することが、落札につながりやすいようです。

25個のキーワードによる最新情報チェックと機能の活用

活用方法として日々取り組んでいることは、新着情報のチェックです。新着案件に関するメールは、社長と社員の2名がチェックしています。対象になる情報は最大25個のキーワードを設定しています。キーワードの設定は、ミーティングを何回か重ねる過程で決めました。自社に合うキーワードと入札できる地域を限定して、情報を絞り込んでいます。

新着情報のチェックのほかには、検索機能を使って発注機関を絞り込んで情報を抽出しています。大阪府の発注機関を絞り込むことができるため、非常に役立っています。新着情報がなかったり、めぼしい案件がなかったりしたときは、視点を変えて情報を検索するとヒットすることがあります。

NJSSには案件管理機能がありますが、入札情報は日付によって管理し、終わった案件は終了というステイタスに変更しています。NJSSの担当者から「1年間を通して後からデータで見られますよ」とアドバイスをいただきました。過去の振り返りのために案件管理機能は便利な機能です。

案件管理機能を使うと、入札したい案件を登録して期日をチェック、落札できたかできなかったかの記入ができるようです。しかし、現在はそこまで使いこなせていません。通常業務に比べると後回しになりがちですが、終わった案件の落札価格を記入したり、保存しておきたい情報を入れたりしています

現在のところは、まだ入札した案件が情報として蓄積されていない状態です。参加資格ごとに全省庁統一、大阪府、大阪市の3つを色分けしています。今後は案件工種ごとに色分けして「落札できる案件の傾向がわかる」ようにタグ付けから目標を定めることができると、さらに戦略的な活用ができそうです。

目標は資格のランクアップ、こんな会社にNJSSはおすすめ

長い間手掛けてみたかった入札をようやく始めたばかりですが、落札案件を無事に工事完了していく中で、目標に一歩ずつ近づいている実感があります。案件の中には、老朽化による内装改修や設備交換といった長年の経験と技術力を要する工事があり、改めて自社の強みを再認識するようになりました。

NJSSをおすすめしたい会社は、当社と同じように入札に興味がありながら、不安を感じてためらっている会社です。「入札は大変」とよく言われることから、挑戦する前に諦めてしまうケースが多いのではないでしょうか。しかし、NJSSから情報やノウハウをサポートしてもらい、経験値を増やしていけば不安を解消できます。

今後の入札の目標は、資格のランクアップです。まだやり始めたばかりの現在は実績を積み重ねるために落札できることが最優先ですが、ランクを上げることによって大きな案件獲得をめざしています。