応札と入札の違いとは?入札の種類や流れも初心者に分かりやすく解説!

公開日: #一般競争入札#入札#指名競争#随意契約 応札と入札の違いとは?入札の種類や流れも初心者に分かりやすく解説!
Point

  • 応札と入札は似ているが異なる概念
  • 応札とは入札に参加希望するものが価格や条件を提示すること
  • 入札とは公共機関が、物品やサービスの調達を行う際に用いられる仕組みのこと

入札に関する言葉に「入札」と「応札」があります。どちらも似たような言葉ですが、意味は大きく異なります。ここでは、入札と応札の意味について紹介します。

そもそも入札とは?

入札とは、物品やサービスの売買において、複数の売り手が価格や条件を提示し、最も有利な条件を提示した者が契約の相手方となる仕組みです。主に国や地方自治体などの公共機関が、物品やサービスの調達を行う際に用いられます。
入札は、競争原理を用いることで、価格や条件の適正化を図ることを目的としています。また、参加者にとっては、公平な競争を通じて契約機会を得られるというメリットがあります。

応札とは?

応札とは、入札に対して、契約を希望する者が価格や条件を提示する行為です。つまり、入札への「応募」という意味合いで使われます。
例えば、ある公共工事の入札があった場合、建設会社は「この工事を〇〇円で請け負います」というように応札します。

入札と応札の違い

入札と応札は、主体と行為の関係にあります。

入札 公共機関など、物品やサービスを調達する側が行う行為
応札 企業など、物品やサービスを提供する側が行う行為

つまり、入札は「場」であり、応札は「参加」であると言えます。
一般的に、入札は「行為」そのものを指し、応札は「行為」への「応答」を指します。
使い分けを間違えると、思わぬトラブルに繋がる可能性もあるため、しっかり理解しておきましょう。

応札と入札、それぞれどう使い分ける?

応札と入札は、以下のように使い分けられます。

応札

入札に参加する意思を示す際に使う
例:「都庁の入札案件に応札する」

入札

物品やサービスの売買において、価格や条件を提示する際に使う
例:「都庁の入札に参加する」「入札を締め切る」

「応札」は主に事業者が入札に参加する際に使う言葉であり、入札は価格や条件を提示し契約者を決定する行為そのものを意味します。

入札の種類

入札には、大きく分けて以下の3種類があります。

  • 一般競争入札
  • 指名競争入札
  • 随意契約
    それぞれの特徴を理解し、適切に対応できるようにしましょう。

一般競争入札

一般競争入札とは、入札に参加する者を広く公募し、最も有利な条件を提示した者を契約の相手とする方式です。資格を持っているすべての者が参加可能です。
透明性が高く、公平な競争を促進できるというメリットがあります。一方で、入札参加者が多くなるため、競争率が高くなるというデメリットもあります。

指名競争入札

指名競争入札とは、発注者が特定の業者を指名し、指名された業者のみが入札に参加できる方式です。
一般競争入札に比べて入札に参加出来る事業者が少ないため、落札出来る可能性が高い一方でそもそも参加するのにハードルが高い入札方式です。
指名競争入札は、専門性の高い案件や、緊急性の高い案件など、一般競争入札での実施が難しい場合に用いられます。

随意契約

随意契約とは、競争入札を行わず、特定の業者と随意に契約する方式です。
随意契約は、緊急性が高い場合や、契約の性質上競争入札になじまない場合などに限って認められています。

入札に参加するメリット

新規販路の獲得

入札は、これまで取引のなかった官公庁や大企業などの新規顧客を獲得するチャンスになります。

企業の信頼性向上

入札に参加し、実績を積むことで、企業の信頼性を高めることができます。

信頼性の高い取引

官公庁が相手の入札では、民間企業間の取引のように与信の心配をする必要がありません。入金の遅延や滞納がない安全な取引が可能です。

入札に参加するデメリット

準備に手間がかかる

入札に参加するためには、様々な書類を作成したり、情報を収集したりする必要があり、手間がかかります。

落札できない場合もある

入札は競争であるため、必ずしも落札できるとは限りません。
過去の類似案件の落札価格などを分析し、適切な入札価格を見極める必要があります。

価格競争が激しい

入札では、価格が重要な要素となるため、価格競争が激しくなることがあります。

入札の流れ

入札は、概ね以下の流れで進みます。

  • 事前準備
  • 入札参加資格の確認
  • 入札公告の確認
  • 入札書類の作成
  • 入札
  • 開札
  • 落札
    それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。

事前準備

入札に参加するためには、まず事前準備が必要です。

情報収集

入札に関する情報を収集し、入札の流れや必要な書類などを把握します。

担当者・担当部署の決定

入札に関する業務を担当する人や部署を決定します。

体制構築

入札に必要な人員や設備などを確保し、体制を構築します。

入札参加資格の確認

入札案件ごとに、参加資格が定められています。必要な資格の取得や、参加条件を満たしているかどうかを事前に確認しましょう。

入札公告の確認

入札公告には、入札に関する情報が掲載されています。入札公告をよく読み、入札の条件や必要な書類などを確認しましょう。

入札書類の作成

入札公告で指定された書類を作成します。書類に不備があると、入札が無効になる場合がありますので、注意が必要です。

入札

入札公告で指定された方法で、入札を行います。

開札

入札者が提出した入札書を開封し、落札者を決定する手続きです。

落札

最も有利な条件を提示した者が、契約の相手となります。
原則最も低い価格で入札した事業者が落札者となります。

まとめ

この記事では、応札と入札の違い、入札の種類や流れ、入札に参加するメリット・デメリットなどについて解説しました。
入札は、企業にとって新たな販路を拡大する有効な手段です。しかし、入札に関する知識や経験がないと、なかなか落札に繋がらないのも事実です。
この記事を参考に、入札に関する知識を深め、入札に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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